よりドラマをお楽しみ頂けるよう、この週に放送されるあらすじをご紹介致します。どうぞご参照下さい。
第25週第24週第23週第22週第21週
第20週第19週第18週第17週第16週第15週第14週第13週第12週第11週
第10週第9週第8週第7週第6週第5週第4週第3週第2週第1週
第25週 冬子ちゃんと和人くんの
 
ラブ・ミー・テンダー (昭和45年ごろ)
今週のストーリー
佐藤さんの作ったSF小説をめぐり、和人くんは「冬子ちゃんは浪利くんが好き」と思い込み、冬子ちゃんをあきらめようとする。冬子ちゃんは「和人くんは私が好きではない」と思い込む。浪利くんは「自分が冬子ちゃんを和人くんに譲った」と思い込む。
 大学の研究室に所属する秋子ちゃんが協力し、ラーメン博士のカップラーメンも完成。これを機に秋子ちゃんはアメリカの大学に留学を決意。
 秋子ちゃんに思いを寄せる浪利くんは、フォーク歌手としてレコードデビューを果たします。春子ちゃんのおめでた情報も飛び込んできます。夏子ちゃんは今年も紅白歌合戦出場が決定。そして,とうとう和人くんは勇気を持って冬子ちゃんに恋の告白します。
 そしてこれからも一緒にがんばってパン屋さんを続けていこうと決めるのでした。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ラブミーテンダー」・・・和人くんの恋の告白
「若いってすばらしい」・・・秋子ちゃんの旅立ちシーンなど

ドラマの舞台紹介…
○「てるてる家族」の舞台
池田城跡公園に原作「てるてる坊主の照子さん」の記念碑が4月3日(土)に公開されます。お父さんとお母さんのてるてる坊主、そして4人の子供たちをかたどった可愛い記念碑です。
詳しくはこちらからどうぞ


第24週 カフェベーカリー
 「てるてる家族」誕生
 (昭和45年ごろ)
今週のストーリー
「喫茶シャトー」は、冬子ちゃんと和人くんに任され、本格的なカフェ兼パン屋さん「てるてる家族」に生まれ変わります。
 生活に緊張感がなくなり寂しい照子さん。大学の研究室にいる秋子ちゃんは、ラーマン博士・安西さんたちとともに、器つきのインスタントラーメンの研究に取り組みます。そして春子ちゃんは岡谷さんと結婚式をむかえます。
 その後、佐藤さんの出来心から、冬子ちゃんへの思いを巡って、浪利くんと和人くんの気持ちが乱れます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「時には母のない子のように」・・・ラーメン屋の屋台にて
「愛の奇跡」・・・「ベーカリーてるてる家族」にて

ドラマの舞台紹介…
○「てるてる家族」の舞台
昭和40年代池田サカエマチ商店街(模擬ロケセット)が、五月山公園に誕生します。オープニングは4月2日から。

第23週 夏子ちゃん、紅白出場! (昭和44年ごろ)
今週のストーリー
和人くんが再び岩田製パンで働き始めました。新しいメニューを作ろうとする冬子ちゃんに対して、今までの良いものを大切に守るべきだと言う和人くん。和人くんが本気でパンづくりにとり組み始めたようです。地方巡業を続ける夏子ちゃんは、とあるクラブで「ブルー・ライト・ヨコハマ」ベテラン歌手ミサ子と出会います。
 ミサ子は、夏子ちゃんにいつか紅白歌合戦になる歌手になれ、そのときは自分のイヤリングを身に付けてほしいと頼みます。その頃から夏子ちゃんの歌は、じわじわと人気が出始めます。そしてとうとう、夏子ちゃんの紅白出場が決定します。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ブルー・ライト・ヨコハマ」・・・シャトーその他のシーン

第22週 和人くん、岩田製パン復帰 (昭和44年ごろ)
今週のストーリー
夏子ちゃんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」は、上々の滑り出し。ヒットの気配です。政也から渡されたお金を巡って、やくざに終われる羽目になった和人くん。元岩田製パンの先輩職人・恒夫さんを頼って佐世保に逃げていきます。冬子ちゃんもそのあとを追います。ここは、かつて春男さんと照子さんが住み、春男さんがパン修業をした町です。和人くんは、佐世保湾の黒島にある旅館にようやく職を見つけ働き始めます。
 しかし、政也が盗んだ金のことを警察に白状したおかげで、池田に戻れることに。こんどの事件で会社を辞めさせられた和人くんは、再び岩田製パンで働きはじめます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ブルー・ライト・ヨコハマ」・・・シャトーその他のシーン

第21週 「ブルー・ライト・ヨコハマ」誕生! (昭和43年ごろ)
今週のストーリー
とうとう、夏子ちゃんは運命の曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」と出会います。今度の曲は、今までのとは違う。家族みんながそう思いました。冬子ちゃんは冷凍庫を利用して焼きたてパンを朝から販売できるようにしたり、人気の新メニューを取り入れたりと大活躍。
 一方、行方をくらましていた和人くんの兄・政也が、死んだ建設作業員仲間の子供二人を押し付けたまま、また姿を消してしまいます。どうもやくざに追われている様子。秋子ちゃんは久しぶりにラーメン博士・安藤さんと再会。安藤さんは即席めん輸出の夢を語ります。


今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「悲しくてやりきれない」「青年は荒野をめざす」・・・シャトーにて
「ブルー・ライト・ヨコハマ」・・・レコーディングシーンなど

ドラマの舞台紹介…
○昭和44年に愛知県・明治村に移転した芝居小屋・呉服(くれは)座。明治25年に建築されたこの芝居小屋では、漫才や大衆演劇のほか、政治演説会も開かれました。
→呉服座写真はこちらです。

第20週 弘子おねえちゃんのお見合いと
 夏子ちゃんの再出発
 (昭和43年ごろ)
今週のストーリー
宝塚への入団ではなく、パン屋になることを決めた冬子ちゃん。春男さんと、元岩田製パンの工場長・辰造さんのもとで修行がスタート。レコード会社を移籍し、心機一転がんばろうとしている夏子ちゃんを、照子さんは本気で応援してあげることにします。
 そんなある日岩田家では、お手伝いさんの弘子さんをそろそろ結婚させてあげねばと盛り上げります。そこでたこ焼き屋の萩原さんの紹介でお見合いを。他の人に弘子さんを取られるのがつらいと、以前から弘子さんを思っていた本屋の松本さんが、やっと気持ちを告白します。二人はようやく結ばれます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「恋の季節」・・・製パン工場のシーン
「ケメ子の唄」・・・松本書房のシーン

ドラマの舞台紹介…
○今週の舞台となる時代は昭和43年ごろ。この翌年、池田市にあった江戸の風情を残す芝居小屋・呉服(くれは)座が解体され、愛知県・明治村に移転保存が決まりました。その後、呉服座は国の重要文化財に指定され、今もここではお芝居が演じられているそうです。
→呉服座写真はこちらです。

第19週 冬子ちゃんの人生の転機 (昭和43年ごろ)
今週のストーリー
春子ちゃんの冬季五輪出場を節目に、シャトー梅田リンク店は店じまい。照子さんには退屈な毎日です。とうとう宝塚音楽学校の卒業記念文化祭、冬子ちゃんの晴れ舞台のときがやってきます。岩田さん家族をはじめ近所のみんなが、そして東京での暮らしを抜け出して、夏子ちゃんもそっと観劇に。がんばる冬子ちゃんたちの姿を見て、夏子ちゃんも勇気づけられます。文化祭が終わり、普通の毎日が戻ってきた冬子ちゃんですが、本気で「宝塚歌劇」に賭けようという気持ちが湧き起こらない自分に気づきます。一方、和人くんは自動車会社への就職はかないませんが、パン職人の経験を買われ大手製パン会社に職が決定。冬子ちゃんも夢の中で、パン屋さんになるという「天の声」に従い、歌劇団入団を辞退します。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「恋のしずく」・・・夏子ちゃんが公衆電話ボックスを出て口ずさむシーン
「ラブミーテンダー」・・・浪利くんが秋子ちゃんに歌いかけるシーン

池田ロケが行われたのは…
○夏子ちゃんが公衆電話から岩田家へ電話をかけるシーンなど
→12月初旬に池田五月丘にて撮影。

第18週 春子ちゃん、冬季五輪出場決定! (昭和42年ごろ)
今週のストーリー
五輪出場権がかかった大試合に臨む春子ちゃん。岩田さん一家は家族ぐるみで東京へ応援に。春子ちゃんは家族と恋人の大きな声援を受け、とうとう全日本選手権に入賞。とうとうグルノーブル・オリンピックの出場権を手に入れます。春子ちゃんの五輪出場を祝うサカエマチ商店街中の人々。町は大にぎわいです。
 一方、夜間高校を卒業する和人くんは、岩田製パン店の見習を辞め、就職することにしました。息子のように和人くんを可愛がっている春男さんは寂しい気持ちが隠せません。冬子ちゃんは、宝塚音楽学校の文化祭の稽古に熱が入ります。夏子ちゃんには、今ひとつヒット曲が出ません。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「世界は二人のために」・・・物干し台での春子、秋子、冬子ちゃん
「この広い野原いっぱい」・・・全日本選手権優勝シーン

池田ロケが行われたのは…
○春子ちゃんの冬季五輪出場を祝うサカエマチ商店街のシーン
→12月初旬に池田五月丘にて撮影。

第17週 照子さんの「子ばなれ」 (昭和42年ごろ)
今週のストーリー
春子ちゃんは、国体優勝を果たし、恋人・岡谷さんを照子さん・春男さんに紹介します。岡谷さんは「結婚を前提に付き合いたい。まずは春子ちゃんのオリンピック出場を応援したい」と宣言。二人の気迫に折れ、ついには照子さんも許してあげることに。
 宝塚音楽学校に通う冬子ちゃんは、くじけそうになる友達を支えながらレッスンに励む日々。和人くんは自分の将来について思い悩み始めています。志望大学に見事合格した秋子ちゃんは、かつて前衛絵画を贈られた米原さんと再会。今は絵本画家になった米原さんは家族と池田・五月山に移り住み幸福そうです。
 そしてローリーくんは、秋子ちゃんにほのかな思いを寄せるように。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「星のフラメンコ」・・・ローリーくんのソロ
「お嫁においで」・・・和人くんと喜介さんのデュエット

ドラマの舞台紹介
○国体優勝
ドラマではこの週、春子ちゃんは見事国体優勝を果たしますが、モデルとなった石田治子さんは当時、国体以外にもさまざまなフィギュア大会で好成績を収めていました。その活躍の様子を伝える記念バッジや優勝メダル、新聞記事は、いしだあゆみ、石田ゆりさんのレコードジャケット、いしだあゆみさんの舞台衣装などとともに現在、池田市立歴史民俗資料館で展示されています。

第16週 (昭和41から42年ごろ)
「夏子ちゃんのレコードデビュー、春子ちゃんの迷い」

今週のストーリー
ようやくレコードデビューを果たした夏子ちゃんですが、レコードの売上は伸び悩み。秋子、冬子ちゃんも大学受験、宝塚音楽学校の稽古に励む毎日。和ちゃんも岩田製パンを手伝いながら、定時制高校に通学です。そんな中、春子ちゃんはオリンピックの選考につながる国体も間近なのに、スケートの練習に身が入らない様子。
 とうとう、春子ちゃんは練習をサボってしまいます。そのことを知った照子さんは激怒。春子ちゃんは「お母ちゃんの夢は背負いきれない」と照子さんと仲たがい。
 しかし、大学の先輩で恋人の岡谷さんとのデート中、春子ちゃんはやっぱりスケートが好き、そして家族が好きなのだと実感。ふたたびがんばる勇気が湧いてきます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「恋のフーガ」・・・雨の夜のシーン
「困っちゃうナ」・・・春子のデートシーン
「空に星があるように」・・・浪利くん、夜のシーン

ドラマの舞台紹介
○池田市関連のニュース
ドラマの設定である昭和41、42年ごろの池田市のニュースから。昭和41年5月、ドラマに中でも何度か登場した猪名川の河川敷に青少年運動広場が完成。この運動広場は、現在も猪名川運動公園としてスポーツ好きの人々でにぎわっています。)

第15週 おばあちゃんとの別れ(昭和41年ごろ)
今週のストーリー
宝塚音楽学校に入学した冬子ちゃんは、仲間や先輩とともに厳しいながらも充実した毎日送り始めます。秋子ちゃんは、理科系に強い高校生としてやはり楽しそうな毎日。東京にいる夏子ちゃんは着実に歌と踊りの仕事が。
 春子ちゃんは、同じ大学の先輩から恋の告白を受けることに。そんなある日、おばあちゃん(ヨネさん)の具合がどうもよくありません。大好きなすき焼きもほとんど箸をつけないほど。病院嫌いのヨネさんを説き伏せて検査を受けさせると、すでに病気は取り返しのつかないほど悪化しています。家族は、努めて「普段どおりの毎日」を過ごそうとします。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ラストダンスは私と」・・・テレビの中の夏子ちゃん

ドラマの舞台紹介
○池田車庫
春男さんのお父さん(ヨネさんの夫)は、阪急電鉄の池田車庫に勤めていたという設定になっています。かつて池田には阪急電鉄池田車庫のほか、新人運転士のための教習所や診療所もありました。(昭和40年代初頭に車庫廃止)

第14週 夏子ちゃんの苦しみと
 冬子ちゃんの宝塚入学
(昭和41年ごろ)
今週のストーリー
初めて本気で取り組めるものとであった冬子ちゃん。猛練習で上達したダンスと歌、それに自然体の物怖じしない態度が評価され、ついに宝塚音楽学校に入学。
 一方、東京での芸能人の下積み生活に疲れた夏子ちゃんは、持ち味であるおおらかさを失っていきます。コマーシャルの仕事から本格デビューの道が開けた夏子ちゃんに、照子さんは姉妹を進学させてやるため芸能界でがんばってくれと言ってしまいます。
 何のために芸能界でがんばるのかわからなくなった夏子ちゃんは、とうとう仕事場から逃げ出してしまいます。失意の心を抱いて、町をさまよう夏子ちゃんは、通りすがりのパン屋さんで、冬子ちゃんが発明した「大阪名物、てるてるパン」を発見。
 再び、意欲を取り戻します。冬子ちゃんは、おばあちゃん・ヨネさんと音楽学校の入学式に向かいます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ケセラセラ」・・・裏庭で冬子ちゃんが歌うシーン
「今日の日はさようなら」・・・夏子ちゃんのテレビ出演シーン
「君といつまでも」・・・浪利くんの空想シーン

ドラマの舞台紹介
○宝塚歌劇と池田
第10週でも、「宝塚と池田は近い」というセリフが出てきましたが、池田駅から、歌劇の本拠地・大劇場のある宝塚駅までは乗り換えなしで15分という近さです。宝塚歌劇の生みの親・小林一三さんの住まいが池田にあった(現・逸翁美術館)という縁もあり、戦前から親しまれてきたようです。
※阪急電鉄のHPをご参照下さい。

第13週 工場長、家族との再会(昭和39年ごろ)
今週のストーリー
東京オリンピックに合わせて、カラーテレビを導入した「シャトー」では、冬子ちゃんが考案したてるてるパンが好評です。冬子ちゃんの宝塚音楽学校合格を目指した特訓は続きます。
 喜介さんは独立、工場長はパン作りの専門学校からスカウトが。岩田製パンの仲間にも別れの季節がやってきました。工場長が旅立つ前に、別れた家族と再会させてあげたい。願いを込めて、冬子ちゃんはラジオに、工場長の好きな曲のリクエストとメッセージを送ります。一方、東京の夏子ちゃんに初仕事が。照子さんは、秋子・冬子ちゃんを連れて舞台を見るために新幹線で上京します。
 今は亡き賢作兄ちゃんの代わりに、岩田製パン店で働きたいと言います。ゆくゆくは自動車をつくるエンジニアになりたいという和ちゃんの夢を聞いた冬子ちゃんは、自分の夢は宝塚歌劇だと告白します。
 一方、静子さんと恒夫さんは結婚して、静子さんの実家・佐世保でパン屋さんを始める決心をします。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「遠くへ行きたい」・・・工場長の歌
「恋をするなら」「ウナ・セラ・ディ東京」など・・・昭和39年末の紅白歌合戦

ドラマの舞台紹介
○東京オリンピックと池田
東京オリンピック(昭和39年)の話題をさらったのは「東洋の魔女」日本女子バレーチーム。このメンバーの中に、池田市出身の谷田さんが選ばれていました。

第12週 和ちゃんのカムバック!(昭和39年ごろ)
今週のストーリー
昭和38年春、夏子ちゃんの東京生活がスタート。春男さんはさびしくて仕方がありません。そんなある日、かつてパンの耳をもらいに来た少年・和ちゃんが大きくなって戻ってきます。
 今は亡き賢作兄ちゃんの代わりに、岩田製パン店で働きたいと言います。ゆくゆくは自動車をつくるエンジニアになりたいという和ちゃんの夢を聞いた冬子ちゃんは、自分の夢は宝塚歌劇だと告白します。
 一方、静子さんと恒夫さんは結婚して、静子さんの実家・佐世保でパン屋さんを始める決心をします。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「恋の山手線」・・・夏子ちゃんの上京シーン
「明日があるさ」・・・シャトーのシーン
「見上げてごらん夜の星を」・・・姉妹の合唱

ドラマの舞台紹介
○池田文庫・逸翁美術館
「宝塚歌劇」の創始者・小林一三氏が集めた古美術・浮世絵、宝塚歌劇のポスターや台本などは、池田文庫と逸翁美術館という二つのミュージアムに収められています。ちなみに、逸翁美術館は小林一三氏の居宅でした。
※池田市観光協会「あそぶ」コーナー参照下さい。

第11週 夏子ちゃん、東京へ行く(昭和38から39年ごろ)
今週のストーリー
春子ちゃんも夏子ちゃんも、それぞれの世界で伸び悩み始めた時期。二人を発奮させる意味もあって、冬子ちゃんに「宝塚」受験を勧めたようです。姉妹たちは、梅田リンクのスケート・コーチ、田中さんが働く歌声喫茶で歌いまくり、ストレス解消です。
 やがて39年春。秋子ちゃんも無事、志望高校に合格。そして、夏子ちゃんはもっとスケールの大きい芸能人を目指すため、東京へと旅立ちます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」・・・物干し台のシーン
「カチューシャ」「幸せなら手をたたこう」など・・・歌声喫茶のシーン
「センチメンタルジャーニー」・・・回想シーン

ドラマの舞台紹介
○シャトー
「シャトー」のモデルになったテレビ喫茶は、実際にサカエマチ商店街(一番街)の中ほどにありました。池田の多くの人々がテレビ見たさにコーヒーを飲みに行ったそうです。ソフトクリームがことのほか美味しかったとか。今、サカエマチ商店街のてるてる家族・情報館「いらっしゃい館」の裏側に、民家を改造した喫茶店「シャトー」があります。

第10週 秋子ちゃんの情熱的な「普通の生き方」(昭和38年頃)
今週のストーリー
胆石の手術を受けた照子さんですが、順調に回復し、まずは一安心。春男さんの浮気相手、室町のお師匠さんも主治医との結婚を決します。
 スポーツや芸能界での活躍を目指す姉たちに対し、情熱的に「普通の生き方」をしようと決意する秋子ちゃんの前に、抽象画家・米原さんが現れます。
 鉄腕アトムのお茶の水博士、ラーメン研究家に引き続き、今度の憧れの人は芸術家。東京の家族を捨て大阪にやってきた米原さんですが、もう一度家族とともに生きていこうと決め、秋子ちゃんのもとを去っていきます。
 さて、照子さんは入院先の看護婦長さんの影響で、冬子ちゃんに宝塚音楽学校受験を勧めます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ラブ・ミー・テンダー」・・・浪利くんのテーマソング
「スミレの花咲くころ」・・・婦長さんの愛唱歌、宝塚歌劇のイメージソングです

ドラマの舞台紹介
○市民病院
春子さんや照子さんが入院した病院のモデルになっているのは旧・市立池田病院。国道176号線沿いに建っていましたが、現在は移転し、跡地は公園になっています。ちなみに、原作では婦長さんの住まいは、花しょうぶで名高い「水月公園」のそば、鉢塚あたりになっています。
※水月公園の紹介は「あそぶ」コーナー参照。

第9週 春男さんの浮気発覚!!(昭和38年)
今週のストーリー
春男さんはどうも浄瑠璃の師匠(和服の美女)と浮気をしている様子。それを聞きつけた照子さんは激怒!一方、冬子ちゃんは五月山の佐藤さんの影響で浄瑠璃に憧れ、例の師匠をたずねます。
 が、春男さんの浮気が冬子ちゃんに知られたとカン違いした照子さんは、冬子ちゃんに免じて仲直りをしようと決意(本当に、両親の不和を案じていたのは秋子ちゃんだったのですが)。佐藤さんを証人に、春男さんは二度と浮気はしないという誓約書を書くことに。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「かわいいベイビー」・・・夏子のダンスの稽古
「おひまなら来てね」・・・春男さんの夢
「上をむいて歩こう」・・・物干し台のシーン

ドラマの舞台紹介
○室町
浄瑠璃の師匠、和服の美女が住んでいることになっているのが室町地区。ここは阪急電鉄と宝塚歌劇の創始者・小林一三氏によって、「池田新市街」として明治43年に発売された日本最初の戸建分譲住宅地。実際に、日本画家や芸術家などが住んでいたという。
「池田なつかし小事典」参照。

第8週 春子ちゃんの入院(昭和38年)
今週のストーリー
大手の製パン工場に押されがちの岩田製パン店。冬子ちゃんは学校で伝書鳩を使った新手の売込みを。春男さんは怒りますが、照子さんは商才ありとうれしそう。
 一方、春子ちゃんはフィギュアの練習の無理がたたって入院。夢実現の小休止に悔しがる春子ちゃんや歌と踊りのプロとして一生懸命な夏子ちゃんを見て、冬子ちゃんも本気で自分の夢を持ちたい,実現したいと思い始めます。
 そんなころ、春男さんは浄瑠璃のお師匠で和服の美女と知り合いに・・・。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「君恋し」・・・パン工場のシーン
「いつでも夢を」・・・松本書店のシーン
「下町の太陽」・・・病院のシーン

ドラマの舞台紹介
○五月山
ダイハツのミゼットなどのオート三輪車は、バタバタとにぎやかな音を立てて走ることから、バタコまたはバタバタと呼ばれていたそうです。
 昭和32年に発売されたミゼットDKAは、10馬力・249ccエンジン。当時の価格で1台18万4000円。発売と同時に大ヒットとなりました。ダイハツ工業の本社は、今も池田市内猪名川沿いに本社があり、コンパクトカーの担い手としてがんばっています。
「てるてる家族」関連リンク集「なつかしのオート三輪」のリンク参照

第7週 夏子ちゃん、芸能人になる(昭和34〜37年ごろ)
今週のストーリー
生来ののびのびした性格から、おおらかで美しいスケート演技に磨きがかかる夏子ちゃん。規定の年齢に達しないため参考選手としてがジュニアの大会に。実力は一番と認められたものの、年齢が足りないため優勝できません。理不尽を感じた夏子ちゃんはフィギュアを止める決心を。しかし、そんな夏子ちゃんの魅力は梅田劇場の製作者の目にとまります。オーディション合格,そして初舞台と夏子ちゃんは芸能人生活が始まります。
 こうしてドラマは、昭和38年のお正月、すなわち第一週の冒頭シーンに戻ります。
(この週から、4姉妹が全員大人の出演者になります。)

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「黄色いサクランボ」・・・バタコの上で合唱
「可愛い花」・・・夏子ちゃんが芸能界入りを決心するシーン
「僕は泣いちっち」・・・パン工場のシーン

ドラマの舞台紹介
○猪名川
お家族で飛行機の夜間飛行を見に行って、バタコが脱落してしまう川。これは大阪国際空港(伊丹空港)のそばを流れる猪名川がモデルとなっています。岩田さんたちが走り回ったことになっている辺りは、現在は整備され河川敷公園になっています。

第6週 冬子ちゃんの試練(昭和33年ごろ)
今週のストーリー
安西さんの発明した即席ラーメン「ニコニコめん」は売れ行き上々。「シャトー」でも人気メニューに。さて、冬子ちゃんの友達・和人くんの兄・賢作さんは、かつて「シャトー」で食い逃げをしたことを照子さんたちに正直に告白します。
 風体は不良っぽいが、根はまじめそうな賢作さん。いったんは、熱心に働き始める賢作さんですが、五月山の盆踊りの日、和人くんたち兄弟を連れて不意に岩田さん一家から去ってしまいます。傷心の冬子ちゃんですが、人生は「ケ・セラ・セラ(なるようになるさ)」と元気を出そうと努めます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「オンリーユー」・・・シャトーでの即席めん販売のシーン
「星はなんでも知っている」・・・パン工場のシーン
「ラブ・ミー・テンダー」・・・浪利くんの熱唱シーン
「ケ・セラ・セラ」・・・冬子ちゃんとサカエマチ商店街の人々の合唱

池田ロケが行われたのは…
○サカエマチ商店街の表通り
五月丘ロケセットで撮影。

ドラマの舞台紹介
○五月山
お金持ちの佐藤さん、孫の浪利くんは五月山のふもとに住んでいることになっています。五月山は、池田市の中央部にあり、山全体が緑地公園になっています。今週の時代設定である昭和33年ごろ、五月山に観光道路(現在の五月山ドライブウェイ)が完成しました。
参考:昭和30年代の五月山の観光写真

第5週 秋子ちゃんの家出と即席ラーメン誕生(昭和33年ごろ)
今週のストーリー
ひょんなことから、即席ラーメン研究家・安西さんと知り合いになった秋子ちゃん・冬子ちゃん。即席めんの発明に情熱を傾ける安西さんに、憧れの人・御茶ノ水博士(鉄腕アトムの生みの親)の面影を見た秋子ちゃんは、ラーメン開発の助手に。
 ところが、春子・夏子ちゃんのスケートに夢中の照子さんは、秋子ちゃんの話には無関心。ついに秋子ちゃんは実力行使!住み込みで安西さんの研究助手に、つまり家出します。でも照子さんは迎えに来てくれません。
 そんな折、春男さんのパン耳のフライにヒントを得て、安西さんは即席ラーメン開発に成功。完成したラーメンを持って、秋子ちゃんはいったん帰宅しますが、照子さんにはどうも反省の色なし。再度家出を考えた秋子ちゃんを引きとめたのは「冬子ちゃん」との姉妹のきずなでした。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「青春サイクリング」・・・春男さんと秋ちゃん、冬ちゃんがバタコに乗って合唱。

池田ロケが行われたのは…
○サカエマチ商店街の表通り
五月丘ロケセットで撮影。

ドラマの舞台紹介
○ドラマに登場する安西千吉さん
ドラマに登場する安西千吉さんのモデルは、インスタントラーメンの発明者で日清食品の会長・安藤百福さん。このドラマにも資料提供をされています。池田駅から南へ徒歩5分ほどの「インスタントラーメン発明記念館」には、ラーメン研究小屋が当時のまま復刻・展示されています。

第4週 冬ちゃんの初恋(昭和33年ごろ)
今週のストーリー
日本有数のフィギュア・コーチによる厳しい指導のもと、めきめき上達する春子ちゃん。照子さんは、ますますフィギュアにのめりこんでいきます。
 そんなある日、冬子ちゃんは食パンの耳をもらいに来る貧しい少年・和人くんと知り合いになります。その少年のことが気になる冬子ちゃん。本に夢中の秋子ちゃんやお手伝いさんの弘子さんも、冬子ちゃんが初恋をしていることに気づきます。
 一方、五月山の佐藤さん孫、英国帰りの浪利くんも冬子ちゃんが気になる様子。さて、兄にそそのかされた和人くんは、行きがかりから、何も知らない秋子・冬子ちゃんを連れて鶏を盗みに行くことに。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ダイアナ」・・・岩田製パン工場のシーン
「チャンチキおけさ」・・・シャトーの店内で
「夕焼けとんび」・・・空き地のシーン
「喜びも悲しみも幾年月」・・・松本書房の店内

池田ロケが行われたのは…
○五月山へ向かう道
冬子ちゃんや波利くんらが通る道筋です。6月の非常に暑い日に撮影がありました。

ドラマの舞台紹介
○大阪国際空港
和人くんは、大阪国際空港(伊丹空港)の近くに住んでいます。大阪国際空港は、昭和34(1959)年、大阪空港から大阪国際空港に改称。文字通り、戦後日本の国際化の一翼を担うことになりました。

第3週 照子さん、スケートに夢中(昭和29年から33年ごろ)
今週のストーリー
照子さんは梅田駅前のスケートリンクに付属する喫茶店を経営しないかと声をかけられます。春男さんの心配をよそに有頂天の照子さん。「冬しか儲からない、それ以外の季節はさっぱり」な商売とわかり、まずはがっくり。
 しかし、根っから楽天家の照子さん。スケートと運命的な出会いを感じます。試しにはじめたフィギュアが、めきめき上達する春子ちゃんと夏子ちゃん。照子さんは、二人にスケートを習わせるのに夢中になります。そして春子ちゃんは日本でも有数の先生の指導を受けることに。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「ヤムミー・ヤムミー」・・・元日の朝のシーン
「港町十三番地」・・・製パン工場のシーン

池田ロケが行われたのは…
○岩田さん一家の初詣
五月山のふもと、伊居太神社で撮影。

ドラマの舞台紹介
○写真館
ドラマの中で、毎年家族が新年の記念撮影をする写真屋さん。桂米朝さんが声の出演。駅前再開発前には、今はタクシーやバス乗り場になっているあたりに、何軒か写真館がありました。

※戦前の池田の町並みを復刻した地図(300円)を、池田駅前・サカエマチ商店街の入り口「いらっしゃい館」で発売中です。

第2週 テレビジョン付き喫茶、シャトー開店(昭和28年ごろ)
今週のストーリー
岩田製パン店は、従業員も増え経営も順調に。そんなある日、久しぶりに照子さんと春男さんは梅田に映画を見に行きます。
 が、春子さんはニュース映画「街頭テレビに集まる人々」の映像が心から離れません。さっそく、池田で最初の「テレビジョンが見られる喫茶店」を開こうと決心。先立つものはお金。
 銀行に融資の相談に行きますが、相手にされません。はじめは賛成ではなかったものの、照子さんのやる気に心を動かされた春男さんは、コツコツためた貯金を喫茶店の資金にして。
 資金のめどがついた春子さんは、さっそく商店街の電気屋さんへ。念願のテレビジョンを購入。喫茶店の名前もシャトー(フランス語でお城)と命名。テレビジョンが見られる喫茶店「シャトー」のうわさは町じゅうを駆け巡り、開店初日から連日大賑わいが続きます。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「夜来香」・・・商店街でのダンスシーン
「こんなベッピン見たことない」・・・シャトーのシーン

池田ロケが行われたのは…
○サカエマチ商店街・・・五月丘にロケセットを組んで作られました
○北摂銀行(外観)・・・照子さんが資金を仮に行くが断られるシーン。
池田・ハロー本町商店街で撮影。

第1週 てるてる家族、長崎へ
今週のストーリー
時は戦後の混乱期。春男さんは、就業中に「リンゴの歌」を歌ってしまうようなノンキな銀行員。お得意さんへ届けるお金をなくして大ピンチに。いつでも前向き、美人でがんばり屋、妻の照子さんに、「パン屋になりたい!」と相談します。
 生まれたばかりの子供を連れて、親戚を頼って佐世保の進駐軍のパン工場へ修行。春男さんは、めきめき腕を挙げていきます。
 生まれて間もない夏子ちゃんが肺炎に。パン工場の主任さんのツテで、進駐軍の病院で貴重なお薬を分けてもらい命拾いします。
 パン屋修行も終わり、大阪池田へ戻ってきて、岩田製パン店をオープン。池田市内の小学校の給食パンを作ることに。まもなく秋子、冬子ちゃんも生まれ4人姉妹は勢ぞろいします。

今週の挿入歌から(主なものを紹介します)
「リンゴの歌」・・・銀行でのダンスシーン
「センチメンタル・ジャーニー」・・・病院待合室のシーン
「憧れのハワイ航路」「銀座カンカン娘」・・・自宅の裏庭シーン
「僕は特急の機関士で」・・・バタコ(オート三輪)で家族が揃って商店街を走るシーン

池田ロケが行われたのは…
○戦後の焼け跡
・・・照子さんが、闇市で買い物をするシーン五月丘にロケセットを組んで作られました。
○資産家の家
・・・春男さんがお金を届に行くお金持ちの家(表玄関)池田市内で撮影。
○サカエマチ商店街
・・・五月丘にロケセットを組んで作られました。
○春男さんと照子さんの結婚式
・・・五月山のふもと、伊居太神社の本殿で撮影。

ドラマの舞台紹介
○サカエマチ一番街・ニ番街
・・・劇中のサカエマチ商店街のモデルはここ。実際にパン屋さんもありました。
サカエマチ一番街のサイト:http://www.wombat.zaq.ne.jp/sakaemachi/

〒563-0056 大阪府池田市栄町1-1(財)いけだ市民文化振興財団内
電話:072-750-3333 / ファックス:072-750-3330