細河の植木
植木のまち、その歴史
- 接木の名人が拓いた技術
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細河の植木づくりは、室町時代末期に山林用苗や桑苗作りから始まり、接木の名人・六蔵氏の貢献によって高度な技術が定着し、栽培が盛んになりました。
江戸時代初期には苗木や盆栽、花卉(かき)を幅広く生産するようになります。特に木部の「ボタン」は有名で、江戸時代後期には白ボタン172種類、赤ボタン161種類が栽培され、全国に出荷されていました。(ボタンの生産は昭和初期まで行われていましたが、現在は生産されていません。)
- 世界に広がった細河の植木
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その後、幕府の倹約令で一時栽培が減少しますが、明治・大正時代には需要が再び高まり、昭和初期には国内はもちろん、中国や東南アジア、欧米にまで輸出されるようになりました。
第二次世界大戦で生産は壊滅的な状況となりましたが、戦後の復興とともに、
指導的立場にあった人々が園芸再興に尽力し、現在に至ります。
細河の植木 豆知識
池田の新年の風物詩となっている、市役所正面玄関の大門松。「植木・造園のまち池田」にふさわしい門松をとの思いから、一般社団法人・池田市造園業組合より毎年寄贈されています。
高さ約3メートル、幅・奥行ともに約90センチの勇壮な門松には、竹や松、ナンテン、梅、ハボタン、クマザサなど、細河産の材料がふんだんに使われ、熟練の技で仕上げられています。
細河の植木の特色6つのエリアに個性あり
細河地区は冬は雪が少なく、夏は高温多雨という気候で、植木の栽培に適した環境です。さらに良質な土壌と特殊な成分を含む湧水など、自然条件にも恵まれています。そのため植物の根つきが良く、移植した時の活着率 (枯れない率) がすぐれているのが特長です。
細河の植木は、恵まれた自然環境と職人の技術によって苗木から庭園木まで多彩な品種が揃い、あらゆる需要に応じてきました。
現在も、伝統的な品種や仕立物の生産を受け継ぎながら、流行の品種も多く生産されています。

細河エリアマップ
阪急池田駅からバスで15分ほどの細河地区は、
大きく6つのエリアに分かれており、それぞれに特色があります。
里山の空気を楽しみながら、散策してみてください。
- 伏尾
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土地は肥えており、東に山を控え、植木栽培に良好な環境。
日陰でも育つ中木物が多い。
- 吉田
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日当りがよいため松の育成に適している。
五葉松は、400年の伝統があり、全国的に有名。
- 東山
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栽培面積が一番大きい。
特にさつき・つつじ類が多い。
関東さつきは、東山の代表的品種である。
- 中川原
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細河の植木の中心で、多種類、多品種が栽培されている。
特に、正月用植込み材料の「南天」が有名。
- 古江
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藤の高接や、正月用の盆栽が有名。
湿度と土が適しているので、梅の栽培が盛ん。
- 木部
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植木栽培の歴史は古く、特に接木技術を生かした植木栽培が有名。
細河の植木を支える 主な団体
- 細河園芸センター
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業者向けに、造園や園芸に関する資材・土壌改良材・杭・支柱・石類、植木などを販売しています。毎月8のつく日は、植木のセリ市が行われます。
競り以外であれば、一般の方でも植木を購入していただけます。
| 所在地 | 〒563-0013 池田市中川原448-1 |
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| TEL | 072-751-6839 |
- 細河植木塾
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歴史と伝統を誇る細河の植木産業を担う、国の認定農業者による有志グループです。将来の植木づくりや地域の活性化を見据え、研究や活動に取り組んでいます。
整地や通路の施工も含め、すべて細河植木塾メンバーの手で作り上げた「細河見本園」には150種・800本の植木が並んでいます。屋上緑化や生垣なども施されており、「植木ショールーム」として庭づくりやガーデニングの参考にしていただけます。
| 見本園所在地 | 〒563-0012 池田市東山町607-1 |
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