織姫伝説
呉織(クレハトリ)と漢織(アヤハトリ)という
ふたりの織姫が、織物や染め物の技術を伝えた
という伝説があります。
市内には伝説ゆかりの旧跡が
各所に残されています。
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衣被ぎの松 モニュメント
(池田駅) -
絹掛の松 記念碑
(五月山)
織姫伝説
池田の織姫伝説は、中国大陸や朝鮮半島から機織りなど、さまざまな技術が日本にもたらされたことが記された『日本書紀』(720年成立)の記述が元になっています。
応神天皇37年(306)に、中国の呉(ご)の国へ遣わされた阿知使主(あちのおみ)と都加使主(つかのおみ)という父子が、日本へ連れ帰った4人の縫工女(きぬぬいめ)の中に、呉織(クレハトリ)・漢織(アヤハトリ)がおりました。
呉織と漢織を乗せた船は「唐船が淵」に着き、ふたりは「染殿井」で糸を染め、「絹掛けの松」で絹を干し、「星の宮」で機を織ったとされています。
池田の地で亡くなったふたりは、それぞれ呉織が「呉服神社」に、漢織は「伊居太神社」に祀られています。
ふたりの織姫は、この池田の地で機織りや染色の技術を人々に伝え、男女寒暑の服装の別が定まり、やがてその技術は日本中に広まっていったとされています。
市章豆知識
外側の井桁は「染殿井」を、内側の糸巻きは織り姫たちが織物に使った糸巻きを表し、機織り技術伝来の地、池田を象徴しています。
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市内を巡ろう! 織姫ゆかりの旧跡
- 唐船が淵
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織姫たちを乗せた船が付いた場所だと伝えられています。
江戸時代の地誌である「摂陽群談」(1701年刊) や「摂津名所図絵」(1798年刊) に記載があります。所在地:池田市新町4-4
- 染殿井(そめどのい)
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織姫が糸を染めるために水を汲んだ井戸があったとされる場所で、現在は記念碑があります。
唐船が淵と同様に「摂陽群談」や「摂津名所図絵」に記載があります。所在地:池田市満寿美町10
- 星の宮
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ふたりの織姫がこの場所で夜遅くまで機を織り、天から七つの星が降りてきて明るく照らしたといわれています。
毎年8月24日に行われる「がんがら火祭り」では京都の愛宕神社から火をもらい受け、五月山に「大文字」を点火したのちに、こどもたいまつ行列の火を収める場所となっています。
所在地:池田市建石町
- 呉服神社
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呉織が祭神として祀られている神社です。
通称「下の宮さん」で、伊居太神社 (通称:上の宮さん) と対をなしています。
絹織物が呉服(ごふく)と称されるいわれの神社で、現在も服飾関係者の信仰を集めています。所在地:池田市室町7-4
- 伊居太神社
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池田市に現在する最古の神社とされており、漢織の他に応神天皇と仁徳天皇も祭神として祀られています。
通称「上の宮さん」で、呉服神社 (通称:下の宮さん) と対をなしています。所在地:池田市綾羽2-4-5
- 織姫姉妹活躍中!
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1年に1度、池田まちづくり協議会によって開催される「いけだ織姫コンテスト」にて選出されたふたりの織姫が
「池田市観光大使」として池田市内外のイベントで観光PR活動を行っています。
- @ikeda_orihime